Organic Column

オーガニックな暮らし スキンケアのコツ ~ホルモンバランスとお肌のクセ~

皆様こんにちは。ベルヴィストSAEKOです。
「自分の身体は自分で守る」セルフメディケーションの観点からライフスタイルをシンプルに考える方法をお伝えしていきます。

前回コラムに引き続きお肌についてお伝えしていきます。

その肌タイプ、思い込みかも!?

前回は皮膚の構造からスキンケアの方法を考えてみました。
では、どんな基準でスキンケアを選んでいきましょう?
一番多いのが、肌タイプで選ぶ方法。
一般的に敏感肌、脂性肌、混合肌、乾燥肌などですね。
ですが、生活環境や遺伝など様々な要因が考えられる皮膚の状態は、お医者様が判断するレベルのことで、実は私たちが判断できるものではないのです。
実際に、脂性肌だと思ってメイク落としはジェルや水ベース、毎日朝晩洗顔、クリームやオイルを使わずに過ごしていても全く改善されない、ということも。
まずは、自分の肌にはどんなものが必要なのか?を知る必要があります。
日頃のストレス、生活習慣、食べ物、生活リズムなどから「お肌のクセ」を知りご自身に合ったものを選択したいですね。

お肌のクセはホルモンの仕業…上手に付き合うコツとは?

・生理前になるとニキビができる
・季節の変わり目に肌荒れ
・乾燥しやすい
・暖かくなると痒くなる

など思い当たる方は多いのではないでしょうか。
お肌のクセ上位の「生理前」ケアで重要なのは2種類の女性ホルモンです。
生理前の肌荒れ原因はホルモンバランスの変化。
・エストロゲン
排卵期前に分泌が増え始め、お肌の状態は良い傾向
コラーゲンの生成を助けお肌のハリを作り出す
更年期に差し掛かると分泌量が減りお肌の弾力に変化が現れる
・プロゲステロン
生理中、妊娠中に増え、体温を上げ、水分や栄養を溜め込む
肌の油分が増え、ニキビや肌荒れが起こりやすくなる
この2つのホルモン分泌が女性の身体に大きく影響し、バランスを取りながら身体の機能を維持しています。
ホルモンは身体に急な変化をもたらすことは少なく、この日からエストロゲンが増えるから肌の調子が良くなる!ということではありません。グラデーションのように徐々に変化していきます。

例えば、毎月30日前後が生理だとすると、
排卵期間〈15日~22日〉プロゲステロンが増え始める排卵期は生理の2週間前。肌の油分が増え始め肌荒れ傾向に
生理中〈23日~31日〉ホルモン分泌が緩やかになり肌の状態が落ち着く
生理後〈1日~14日〉エストロゲンの分泌が増え始め肌の調子が良くなる

引用元:大塚製薬 PMSラボ「女性ホルモンの働き」より https://fufufu.rohto.co.jp/feature/43172/

スキンケアのスケジュールを立ててみましょう。

排卵期間〈15日~22日〉
スキンケアの油分を少しずつ減らして水分の補給を多くしていきます。食べ物も揚げ物や動物性の油は減らしオリーブオイルなど植物性の油を中心に摂るようにします。(※ごま油はカロリーが高いので注意)

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というコンセプトで、厳選したオリーブオイル。一年に一度、搾油の時期だけに楽しめるオリーブオイル・ヌーヴォです。

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生理中〈23日~31日〉
少しずつ油分の量を戻していきます。生理中は経血と一緒に水分も出ていくのでミネラルウォーターやストレートジュース、アーモンドミルクなどミネラル分の多い飲み物がおすすめです。

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牛乳、豆乳に続く”第3のミルク”として注目されている植物性ミルク。
乳製品不使用のため牛乳が飲めない方も飲むことができます。「天然のサプリメント」と言われるほど栄養価が高く、中でもミネラルが豊富に含まれています。

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生理後〈1日~14日〉
通常のスキンケアに戻します。新しいスキンケアアイテムを試すのにも良い期間です。また、生理後はデトックスに最適!トリートメントなどのボディケアもこの期間がおすすめ。ホームケアではデトックス系のボディオイルやクリームがいつも以上に効果を発揮してくれます。

ボディ クリーム VE 200g

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Change of life‼︎ 更年期だって怖くない!

では、更年期に差し掛かる時のお肌の変化はどうでしょう。
(更年期:英語ではChange of lifeというそうです。次のステップという感じでしょうか。個人的にはこの表現の方が好きです♡)
コラーゲンの生成を促しお肌のハリを作り出すエストロゲンの分泌量が減っていきます。
すると、たるみやシワが目立つようになります。が、悪いことだけではありません!
ホルモンバランスの波が緩やかになり肌荒れに悩まされることが減っていきます。
この時期に多いお悩みは、シワ、シミ、たるみ。
お肌のターンオーバーサイクル(肌代謝)が遅くなってくることも原因の一つです。
気を付けてほしいのが、たるみやシワが気になりついついやりがちな過度なマッサージやEMSなど筋肉に働きかける美容器具の使いすぎです。
肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンは繊維の様な構造をしていて一度切れてしまうと修復が難しいといわれています。
特に更年期のお肌は修復に時間がかかるので、摩擦や筋肉へのアプローチは最小限にすることもエイジングケアの一つです。
シワ、シミ、たるみ対策としては、スキンケアの基本「油分」「水分」に加え「栄養」を補給すること。

お肌に必要な栄養

ポリフェノール: フィトケミカルの一つで高い抗酸化作用からエイジングケア効果が期待できる
ミネラル: 体内では作り出せない人体に必須な栄養素。植物オイルに多く含まれる
セラミド: 必要なのはスフィンゴ脂質と言われる「ヒト型セラミド」
ヒアルロン酸: 皮膚細胞同士の間を埋め肌の潤いを保ち、肌の免疫の役割も果たす
ビタミン: 肌代謝に必須な栄養素。高い抗酸化作用からポリフェノール同様エイジング効果が期待できる
タンパク質: 肌だけでなく体の細胞を作るのに必須な栄養素。アミノ酸やコラーゲンのモト

 

ごく一部ですが、特に積極的に摂り入れてほしい栄養をご紹介しました。
Change of lifeのお肌にはスキンケアだけでなく食生活からの改善も大きな効果を発揮してくれます。
スキンケアに栄養をプラスして肌代謝を促し、柔らかで瑞々しいお肌でChange of lifeを楽しみたいですね!

今回はホルモンバランスをお肌から見てみましたが、ここだけでは伝えきれない複雑で神秘的な世界です。
私たちの身体に美しいグラデーションを作り出してくれるホルモンバランス。
また別の機会にご紹介していければと思います。

次回は、ホルモンバランスの肌荒れと同じくらいお悩みが多い「季節の変わり目肌荒れ」についてお伝えしていきます。
日本には四季があり、季節によって身体の内側は様々に変化します。
結論から言うと、季節の変わり目肌荒れには逆らわない。出すものは出す。という考え方。次回もお楽しみに。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

SAEKO

ベルヴィスト歴12年
オートクチュールアロマ®トレーナー
ルナルート世田谷駒沢・上尾店在籍
カリーナエッセンシャルカレッジトレーナー講師
トップセラピストカレッジ直営校講師(実技講師、解剖学講師)
として3000名以上のセラピストを養成
アンジュケア講師として岩手県、滋賀県など全国的に活動
【アロマテラピーサロン】 Drop Lab.主宰

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