Organic Column

重度のアトピーと食物アレルギーを乗り越えて、伝える:「食事による、改善法とは?」

はじめまして。長野県上田市のアグリカフェで鍼灸施術、アレルギー・アトピーカウンセリングセッション、お料理教室、veganレシピ開発・提供などををさせていただいておりますAkiです。
自身が生まれつき重度のアトピーとアレルギーがあったため、アレルギーの方でも、みんなと同じテーブルで安心して食べられて、笑顔を広げていきたいという想いで活動させていただいております。

少し今までのアトピーの経験と、実践してきた中で控えた方がいいもの、取り入れたら効果があったことを経験を基に書かせていただきます。
万人に効果があるとは思いませんが今悩んでいる方々の何かヒントになりましたら幸いです。

市販のお菓子を食べては、痒くなっていた子供時代

今ではアトピーや食物アレルギーは多くの人に認知されていますが、私が生を受けた30年前はあまり知られていませんでした。しかし生まれたときから私には、肉、魚、卵、乳製品、大豆、多くのフルーツにアレルギーがあり、食べられるものがほとんど無かったため、母は本当に大変だったと思います。

母は西洋医学には頼らずに漢方薬や鍼灸などの東洋医学、テルミーなど食事療法や自然療法で私を育ててくれました。当時は今のように、学校給食やレストランなど、家庭の外でも食事やお菓子にはアレルギーに対応したものがほとんどありませんでした。そのため、学童保育や学校などで出される菓子も、私一人だけ干し芋などを食べていました。

たまに親に隠れて市販の菓子を食べては痒くなり、それを繰り返して、これを食べたら痒くなるのだと子供なりに学んでいったことを思い出します。母には、あれやこれを食べてはいけないと言われ、そんな時は「なんで私だけ」と悲しい気持ちになり、反抗したこともありました。しかし今となっては、全て私のたためだったのだと理解でき、その母の愛にとても感謝しています。

ステロイドの恐怖から、食品添加物や薬物の危険を意識するように

子供の頃、家の食事は玄米菜食で野菜は好きでしたが、実はお菓子やパン、ジュースが大好きな子供でした。そのためアトピーが落ちついた時に興味から色々な好ましくないものを食べてしまい、症状が悪くなってしまうことの繰り返し。

中学生になり、陸上部に入部して長距離を走るようになり、汗をたくさんかいたおかげか、何を食べても不思議とアトピーの症状が全く出なくなりました。
 
それ以来、それまで食べられなかったファストフード、菓子パン、ジュースを、まるで以前の反動であるかのようにほぼ毎日食べる続ける日々を送っていました。その不摂生がたたって、高校生になって陸上部をやめると、ふたたびアトピーが全身に爆発的に広がりました。

毎日、朝から晩までずっと痒く、夜も痛みと痒みで寝ることができなく、生きている自体を辛く感じたこともあります。

そんな時、母から初めて「皮膚科を受診しようと」と連れていかれ、そこで全身にステロイドを塗られ、包帯を全身にグルグル巻かれました。「今までステロイドだけは使わずに我慢してきたのに」と不安で怖くなり、ずっと一人で泣いていました。ステロイドを塗った次の日、皮膚が魚の鱗のように剥がれ落ち、その下からきれいな皮膚が出てきましたがその不自然さにはどこか恐ろしさも感じました。

それがきっかけで食品添加物やステロイドなどの薬物の危険を意識するようになり、食事や生活の大切さを心から実感することになったのです。そして私自身のこの経験を無駄にせず、今アトピーで困っている方、アトピーの知識が必要な方に伝えていきたいと感じ、自分には何ができるかを考え始め、鍼灸師、vege料理研究家を目指しはじたのがきっかけです。

食事による、アトピーの改善法とは?

続いては、どのような食事を心がければ、アトピーの症状を防いだり、抑えたり出来るのかについてまとめていきます。
 

  • パンやうどんなどの小麦製品を控える
    小麦のグルテンは腸内環境に好ましくなく、アレルギーの原因になります。
    市販のパンには添加物も多いため、私自身、パンうどん、パスタなどを食べないだけでアトピーの痒みがとても緩和されました。
    しかし、もともと、パンや麺も大好きなので、どうしても食べたくなってしまいます。そんな時は最近は普通にグルテンフリー対応の食材が多く販売されています。米粉やキヌアなど作ったグルテンフリーのパンや麺を食べるようにすると良いと思います。
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  • 日本古来の調味料や発酵食品で腸内環境を整える
    化学調味料を避けることで料理は、美味しく安全なものになります。また日本の昔ながらの味噌、醤油、塩などや、漬物やぬか漬けなどの発酵食品は日本人の腸に合っているため腸内環境だけでなく体全体のコンディションも整えてくれます。
     
    「腸は第2の脳」といわれるほど、人にとっては大切なところ。
    「肌は胃や腸の鏡」アトピーやアレルギーの方は、腸を整えてあげることが大切です。発酵食品や安全なプロバイオティクスなどを日々の食生活に取り入れて腸から健康を叶えていきましょう。
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  • 自然栽培・オーガニックの食材を積極的に使って自炊する
    食品添加物の種類は、世界中的に見ても日本がダントツで一番です。 〈国別・食品添加物の種類数〉
    日本・・・・・351品目
    アメリカ・・・133品目
    ドイツ・・・・・64品目
    フランス・・・・32品目
    イギリス・・・・21品目
    食品添加物や農薬を多く摂取しすぎると、いま食物アレルギーでなくても、やがてアレルギーになってしまうことがあります。それはバケツの水に例えられ、自分の許容量を超えた時にアレルギーやそのほかの様々な病気に繋がっていくと言われています。食品添加物や農薬は、皮膚から排出されると皮膚炎に、肺から排出されると喘息を引き起こします。アトピーと喘息の患者は共に大腸と肺が弱ってる場合が多く、東洋医学で両者は表裏一体とされています。アトピーがよくなると喘息になり、喘息がよくなるとアトピーになるということは、よくあることです。

     
    私はアレルギーがひどかったときには、手作りのお弁当やおにぎりを食べていました。さらに、一人一人が食品添加物や農薬を使用していない地球や人に優しいものや安全なものを選択していけば、これからの地球の未来が持続可能な地球に変わっていくことでしょう。

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  • 綺麗な水を飲む 人間は体重の60%が水分でできています。
    特にシリカ水、水素水は髪や肌も美しく保ってくれますので、アトピー対策にはオススメです。シリカとは、土や砂、植物や水などに豊富に含まれている天然ミネラルのことで私たちの身
    体のなかにもあるもの。これらは身体の土台を作る重要な役割を担っており、特に皮膚や爪、髪に多く含まれています。
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  • 入れることよりも出すことを意識する
    現代人は添加物や重金属などの有害物質に取り囲まれているため、何を選んで食べるかもれよりもどれだけ出すかの方が大切です。
    私自身も今まで色々試してきましたが、アトピー治療に最も効果があったのは、ファスティング(断食)でした。
    それ以来、ずっと朝食抜きの生活を続けていますが、その結果、断然肌の調子が良くなりました。特にアレルギーやアトピーの人は、重金属が体内に蓄積していたり、それらを体外に排出する機能が弱っている方も多いため、内臓を少し休めてあげて出すことを考えてあげるとアレルギーが軽くなると思います。食用の炭は、重金属や添加物などを吸着して体外に排出してくれる素晴らしいものです。私がいつも使っているのは宮古島の麻炭です。

    アレルギーやアトピーは地球や身体からの大切なメッセージ。共存して生きること

    最後に
     
    アレルギーやアトピーの方は昭和34年の高度経済成長期からどんどん増え続け、 すでに2011年の時点で2人に1人がアレルギー体質といわれていました。戦後は小麦食が増えたこと、添加物や農薬が増えたことなど、様々な原因が考えられますが、アレルギーやアトピーは地球や身体からの大切なメッセージです。
    私自身はアトピーのおかげで、たくさんの気づきや学び、また素敵な方々とのご縁ができて、成長することができました。

    現在はまだ食物アレルギーもありますが、以前よりもかなり改善し、戦うのではなく受け入れて感謝しながら仲良く付き合っていくというように意識が変化にしてアトピーとの共存も受け入れられるようになりました。
     
    「心と身体は繋がっているのだ」と改めて感じているこのごろ。この私の経験が、いまアトピーやアレルギーで悩んでいる方たちのお役に立てましたら幸いです。ありがとうございました。

    Akiさん著書:薬膳ヴィーガン ヒーリング レシピ

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    Aki

    ベルヴィスト 歴10年
    日本CI協会認定マクロビオティックインストラクター師範
    日本リビングビューティー協会Raw food
    全米ヨガアライアンスRYT200
    生まれつき重度のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーを持つ。
    自身の辛い経験を糧に、同じような症状で悩んでいる人の役に立ちたいと、鍼灸師、vege料理研究家を目指し、2020年1月より長野県上田市に戻りアグリカフェ青木スタジオのlumieru hearing studioを開業。
    Total beauty salon
    美容鍼灸・体質改善専門 鍼灸サロン・アグリカフェ あまてる主宰

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