Organic Column

《Belle Bio Column》AI時代に注目される日本独自の精神性「Ikigai(生きがい)」とウェルネス

皆さん、こんにちは。ベルビオマルシェです。今年もあっという間に後半ですね。
最近ふと思い出してゾクゾクっとしていることがあります。以前、何かでチラッと読んだ「風の時代」に関する情報(予想?)が割とその通りになっている?と感じていて。
1つは、悪しき慣習やこれまで圧倒的な力を持っていた支配が崩れ、白日の元にさらされる的なもの。オリンピックの談合、芸能事務所の性搾取問題、そして最近の大手中古車メーカーの不正事件など。もう1つは、テクノロジーの急速な進歩のこと。去年公開されたAI(人工知能)ChatGPTの驚くべき能力。目まぐるしく、時代が変わっています。

水瓶座の風の時代、物質至上の時代から、本当にテクノロジーとか情報、知識、想像力など、目に見えないものが中心(風を起こしている?)になっていっているような実感が…。

そんな風の時代であり、AI時代の今、日本独自の精神性である「Ikigai(生きがい)」という思想こそがこれまで以上に注目されていくのでは、サブスクしている番組で伊藤穰一さんがおっしゃっていたので、ベルビオ的にも色々と考えてみました。

テクノロジーの進歩がもたらす変化と、自分自身の価値と生活の目的

なぜ、今Ikigai(生きがい)が注目されるのか?

仕事の自動化とAI
AIとロボット技術の進歩により、多くの仕事が自動化されつつあります。これにより、人々は自分の役割とアイデンティティについて再考する機会を持つようになりました。
自分自身の価値はどこにあるのだろう?必要とされることは何だろう?

テクノロジーと人間であること
AIの進歩により、テクノロジーが人間の生活のあらゆる側面に浸透しています。TESLAの自動運転機能を使って、運転する必要がなくなったのでより仕事に打ち込めるという話も!
時間が出来ることや、技術の進歩により人間としての「幸福」と「充実」に対して、より意識的に。

生活の質の向上
AIとテクノロジーの進歩は、私たちがより効率的に仕事をこなし、より多くの自由な時間を得ることを可能にしています。自由な時間をいかに充実して過ごせるか…。

Ikigai(生きがい)とは?

ではここでIkigai(生きがい)について、見ていきたいと思います。
元々は、2016年に発行されたHéctor García氏と Francesc Miralles氏共著の”Ikigai: The Japanese Secret to a Long and Happy Life”が世界中で注目を集めたこと。
この日本独特の概念、他の国では代わりになる考え方や言語、文化が存在しなかったことや、人生の目的や意義を見つけるためのユニークで具体的なフレームワークとして、その普遍的な魅力と実用性から話題になり、世界的なベストセラーになったそうです。

この本の共著者であるHéctor Garcia氏は、「生きがい」が人々の生活を変える力を持つと語っています。

「落ち込んでいるときでも、自分の生きがいについて考えるだけで、何かが変わる。今でも、この言葉によって人生が変わったと読者からコメントをもらう」とGarcia氏は述べています。この本のために、Garcia氏は、長寿で知られる沖縄県の尾崎村の100人以上の高齢者をインタビューしました。これらの健康で活動的な高齢者が共通して持っているものは、それぞれが生きる価値のある何か、つまり「生きがい」を持っていることでした。

生きがいのフレームワークとは、あなたが愛すること、あなたが得意とすること、世界が必要とすること、あなたが報酬を得られること、の4つの要素が交差する点として表現されることがあります。Ikigai(生きがい)は、個々人の生活の中で何が重要であるか、何に情熱を感じるかを見つけることに重点を置いています。

図の一番真ん中の部分です。

情熱をかけられること、使命感を持って取り組めること、専門性、そして天職とも言える部分。
それが全て集約された場所にあるのが「生きがい」。結構難しそう…?

使命感を持って取り組めるか否か?
他の誰かじゃない、自分だけの何か。
でも、専門性を持ってちゃんと稼げないと、自立して生きていくのは難しい。
稼ぐだけじゃなくて、情熱を持って取り組みたい。
…私の使命ってなんだろう?

こうして自問自答していくと、Ikigai(生きがい)を見つけることは、単に仕事やキャリアだけに焦点を当てることだけではなく、むしろ自分自身の価値を見つけ、生活に充実感を感じるための全体的な概念であることがわかってきます。仕事だけでなく、地域社会への貢献など、自己を超えた目的を持つことで、人々の生活に意味を与える重要な要素となります。

同時にIkigai(生きがい)の概念は、ウェルネスという概念と相互補完的な関係にあることに気づくことが出来ます。ウェルネスは、身体的、精神的、感情的な健康だけでなく、社会的、精神的、環境的な健康にも焦点を当てた全体的な健康と幸福を追求するプロセスを指します。

そしてIkigai(生きがい)を見つけることは、ウェルネスの追求において重要な一部を形成し、逆に、ウェルネスの視点から自分自身をケアすることは、Ikigai(生きがい)を見つけ、それを維持するための基盤を提供します。自問自答する時間、作っていきましょう。

自分自身を見つめることで、見えてくるIkigai(生きがい)

では、AIの時代において、どのようにして自分のIkigai(生きがい)見つけ、それを維持していくことができるのでしょうか?

自己理解: 自分が何を愛し、何が得意で、何を必要としているのかを理解することから始めます。これには、自己反省と自己認識が必要です。

価値と目的の探求: 自分が何を大切にし、何のために生きているのかを見つけることが重要です。これは、自分の価値観と目的を明確にすることで達成できます。

行動の変化: 自分のIkigai(生きがい)に基づいて行動をとることで、生活に充実感と意味をもたらすことができます。これには、新しいスキルを学ぶ、新しい趣味を始める、地域社会への貢献などが含まれます。

ウェルネスの追求: 自分自身の身体的、精神的、感情的な健康をケアすることは、Ikigai(生きがい)を見つけ、それを維持するための基盤を提供します。これには、適切な食事、運動、ストレス管理、睡眠、人間関係、仕事、レクリエーションなどが含まれます。

継続的な学習と成長:Ikigai(生きがい)は静的なものではなく、私たちが成長し、学び、経験を積むにつれて変化します。新しい興味や情熱を追求し、新しいスキルを学び、新しい経験をすることで、Ikigai(生きがい)は進化し続けます。

コミュニティとのつながり:Ikigai(生きがい)は、自分自身だけでなく、他人との関係にも根ざしています。地域社会への貢献や他人とのつながりを通じて、Ikigai(生きがい)を見つけることができます。人間は社会的な動物と言われていて、他者と関わることで幸福度を増す生き物だと科学的に言われています。

まず自分自身の内側と向き合うこと、自分の価値観や目的を言語化して、行動に移していくこと…。この辺りがキーになっていきそうです!時代の大きな変化と共に、日本人独自のスピリチュアリティに光が射している…。
皆さんのIkigai(生きがい)は何でしょうか?

関連記事一覧