こんにちは。ベルヴィストのToshikoです。私は、音＝振動を使った音響振動療法「マナーズサウンド」セラピーを行っています。前回のコラムでは、マナーズサウンドとの出会いから、ベースとなる概念などをお伝えいたしました。本日は「音」そのものについてお話ししたいと思います。

振動するエネルギーとパターン、自然界に存在する音

私たちの住んでいる世界には「音」が満ちあふれています。
音は、粒子や物が振動することで生まれ、その振動は、私たちの身体や身近な世界に限らず、月や星、宇宙という、はるか彼方の世界に至るまで、自然界にあまねく存在するエネルギーの現れです。
振動パターンには、自然界や人間が作り出した世界に存在するリズム・相互関係・比率・調和のシステムが凝縮されて込められています。

古来、人々は音や音楽をナチュラルに治療に用いてきました。音や音楽によるヒーリングの起源は、先史時代はもちろんのこと、神話や信仰、魂の記憶の世界にまでさかのぼることができます。

古代エジプトにおいて、音楽を表すヒエログリフ文字には、喜びや健康という意味もありました。
古代インドのヴェーダ語学者や古代ギリシャのピタゴラス派に属する哲学者たちは、あらゆる物質の形は、音楽が具現化したものであると考えていました。
15世紀に建造された、映画ダ・ヴィンチ・コードにも出てくるスコットランドのロスリン礼拝堂の天井には、宗教音楽の音響波形の装飾が施されています。

歴史が伝える、音そのものを身体的・精神的回復に使うテクニック

音は正しく用いれば、身体と魂における音楽的な完全状態を再建し、身体の不調を治すことができるとされ、ヒーリングを目的とするマントラやチャント、呪文は非常に古くからあり、起源も定かではありませんが、それらの足跡は歴史のあちこちに残り、リズム・音・呪文・言霊の知識は、未来への生きた遺産になっています。

2,600年ほど前のエジプトのパピルスに記された医学書には、不妊治療やリュウマチの痛み、虫刺されに効くという呪文が記載されています。
ギリシャ文化では、フルートの音が坐骨神経痛と痛風の痛みを鎮めたと伝えられています。
エリザベス１世時代、トマス・カンピアン医師は、歌を使ってうつ病や心の病を治療しました。
偉大な作曲家は、音と音楽、健康の関連性を熟知し、健康になる曲を創りました。
例えば、ヘンデルは、「自分の曲は聴衆を楽しませるためのものではない」と語ったと伝えられており、聴衆をより健康にしたいと考えていたようです。

実際、私のサロンのお客様には、ご親族がクラシック音楽で健康を取り戻したという体験を持つ方がいらっしゃいます。ご親族の方が余命宣告を受けた大病から回復できたのは、クラシック音楽を聴き続けていたからで、
「音は人を健康にする」
と思われたそうです。
そのお客様は、昨年末にご自身が体調を崩された際、このご親族の方の体験を思い出し、音の療法を受けてみたいと当サロンにお越しいただきました。

喉と目の不調でしたが、マナーズサウンドでボディへの施術後、喉と目も快調になったことにくわえ、静脈瘤が軽くなったこと、また、フェイスラインが上がった！というお声をいただきました。

目には見えない音（波動）が私たちの健康にもたらす恩恵

19世紀になると、音楽が呼吸や心拍数、血液の循環、血圧に及ぼす影響が測定され、その生理的効果が科学的に研究されるようになりました。
　
音と音楽によるヒーリングの基本原理は、「共鳴」であるという概念があり、科学的研究によって実際に裏付けられています。共鳴の音響原理が当てはまるのは楽器だけではなく、人体にも当てはまります。音波は身体に入ると、生きた細胞の中で共振が起こり、組織の健康回復と強化に役立ちます。

人体は非常に精密でユニーク、しかも精妙にチューニングされた楽器に例えられるかもしれません。
身体のあらゆる原子・分子・細胞・組織・器官は、休むことなく肉体・感情・精神・魂レベルにおける生命の波動を発信しています。

私たちの耳で聞き取れる音は、その膨大な振動スペクトルのほんのわずかな断片にすぎません。
宇宙的スケールからみると、音は目に見えない普遍的なパターンであり、肉体（フィジカル）・感情（エモーション）・魂（スピリット）などの多くのレベルの奥深くまで変化をもたらす力を持っています。
　
次回のコラムでは、より深い音の世界に皆様をご案内いたします。どうぞお楽しみに。

Toshikoさんによるマナーズサウンドを体感したい！という方はこちらのフォームより、お問合せください。