香りで自分発見。香りを仕事に。「アロマフレグランスレッスン」「アロマフレグランスコーディネーター(AFC)」開発ストーリー(葛藤編)
こんにちは。ベルヴィストFumieです。
フランス式アロマスクール、カリーナエッセンシャルカレッジ内外で、心・体・パートナーシップを満たし充実ライフを叶えるためのアロマテラピー提案をしております。
カリーナエッセンシャルカレッジでは、主にフランス式のメディカル・アロマテラピーをお伝えしながら、精油(エッセンシャルオイル)を日々の生活の中でメディカルに使用していく方法をお伝えしています。
前回のコラム記事(きっかけ編)はこちらからご覧ください。
今回は、講座開発でぶつかった壁!どんなことに葛藤し悩んだのか、脳内会議頭の様子をお届けします。
〈アロマテラピー=香り〉で伝えていいの?
カリーナエッセンシャルカレッジの軸。
それは、「家庭の救急箱」として精油(エッセンシャルオイル)をメディカルに使う方法(いわゆるメディカルアロマ)を伝える事。
私達は、スタート当初から広告費をかけず、ほぼご紹介やご縁によって運営してきたスクールです。
設立当初からの理念を軸に活動してきたことが、最近では多くの方に共感していただき、現在では全国各地(実は海外にも)に受講生様や認定講師がいるスクールになりました。
豊富な症例を元に、実際の体感と薬理を組み合わせてアロマテラピーの可能性を深掘りし生活に生かす受講生様たち。
そして、アロマテラピーでご自身やご家族のケアをしたい女性の他にも、ドクター、看護師、薬剤師、介護、助産師など、医療や福祉関係の仕事についている方、企業経営者から第二の人生を謳歌する男性など、幅広い方々に支持されるスクールに日々進化しています。
当然、私もそんなスクールの理念に共鳴して講師をしている一人です。
だからこそ、香りに特化した講座を作るのは、本来私達が伝えたいことからズレるのではないか?という懸念がありました。
香りに特化した講座はアロマテラピーの真髄の一部だし…。
やはり香りだけでは良さが伝えきれないのではないか?と悩んでいました。
悩みが晴れたきっかけは、前進となる講座の参加者様の感想でした。
脳とホルモンと香りの関係は、アロマテラピーの根幹部分という気づき
「こうして植物の持つ香りに触れていなければ、その先のアロマテラピーに対しても興味を持つこともなかったと思います。教えてくださってありがとうございます!」
その言葉を頂いた時、この講座は、
〈アロマテラピー=なんだか難しそう〉とアロマと自分が結びつかないと思っている人達にこそ必要な講座で、
その先の植物をさらに知るきっかけ作りにもなるものなんだ!
と腹落ちした瞬間、目の前の景色ぱぁっと開けた感覚がありました。
そしてなにより、脳とホルモンと香りの関係は、アロマテラピーの根幹部分でもある…!
よし、まずはその事を丁寧に伝えよう!と、テキストの再構築が始まりました。
アロマテラピーの奥深さに興味をもってもらえたら、色んな意味でのセルフマネジメントができる人が増え、
心や体の病気の重篤化を未然に防ぐことが出来る。
人生100年時代を生きる私達の健康寿命を伸ばすサポートが出来る。
知識ひとつで社会貢献ができる!
そんな可能性を目標を胸に、わくわくしながら構築に向き合いました。
香り=何でもいい訳ではない。香料の社会課題。スメルハラスメント
ここでは、講座内に必ず入れようと構想した事の一つ「香害」についてお話させていただきます。
スメルハラスメントとは微妙に考え方が異なるこの問題。
下記、違いについてまとめたものです。
スメルハラスメント:
本人の自覚の有無に関係なくニオイに対するハラスメント。
(体臭や口臭、加齢臭と言ったものも含む)
香害:
人工的に合成された香料によってもたらされる害の事。
香害によって引き起こされる症状:
・目や鼻、喉への粘膜刺激症状
・寒気・頭痛などの自律神経症状
・手の震え・痙攣などの神経症状
・疲労・倦怠感・筋肉痛・関節痛などの不定愁訴
・下痢・嘔吐など引用元:つくば市HP 香害と化学物質過敏症についてhttps://www.city.tsukuba.lg.jp/kurashi/anshin/1016274.htmlより抜粋
香害について、国の5省庁(消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省)が連名で発行しているポスターがあることからも、問題意識の高さが表されています。
引用元:消費者庁HPhttps://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/other/より
香りを扱う仕事だからこそ、香り=なんでも良いではなく、
その香りの物質は何で構成されているのか?
使用したときに自身や周囲に不具合はないか?
そこまで考えて選択できるものにしたい。
そんな想いを込めて、テキストを組み立てていきました。
エッセンシャルオイルの「育ち」に意識すると色んな事が見えてくる。
精油(エッセンシャルオイル)瓶に入っている液体。何が入っているかご存じでしょうか。
あの液体は、植物から抽出された油です。
油、と聞くと、ねっとりしているイメージを持たれるかもしれません。
しかし、精油(エッセンシャルオイル)は水のようにさらさらしています。
今では色んな場所で販売されているアロマ製品ですが、実はここにも内容成分の違いがあります。
簡単にお伝えすると、それぞれの「育ち」が違うのです。
3つを例に挙げてみます。
A.肥料も農薬も使わない土壌から育った植物
B.どんな土壌か気にされていないで育った植物
C.植物の化学組成をコピーして植物そっくりに作られたもの
私達が扱う香りは、精油(エッセンシャルオイル)を指しますが、世の中では、香りに関する考え方や香りの育ちは多岐に渡ります。
その中で、なぜ私達が精油(エッセンシャルオイル)の香りにこだわるのかは、香害の症状を一人として出したくないから、というのも理由にあります。
そして何より、「本物の香り」というのは、動物(私達人間を含む)のホルモンや神経に驚くべき効果をもたらしてくれることを知っているからです。
この部分は、あまり知られていないアロマテラピーがアロマテラピー足りうる所以に繋がってきます。
(詳しくは講座内にてたっぷりご説明をさせて頂きます!)
「香り」は「食べ物」と同じ。私達の体内に影響を及ぼす大切な要素です。
香りは嗜好品、と思っていた方にこそ知って頂きたいと思っています。
紆余曲折ありながら完成したテキスト。
古代から人類に親しまれてきた植物療法の書物をイメージしました。
次回は「それぞれのキャリアを自分らしく送るAFCを見て感じたこと。」をお届けします。
Karina Premium Organics
心・体・パートナーシップを満たし充実ライフを叶えるためのアロマテラピー
・アロマフレグランスレッスン
・アロマフレグランスコーディネーター