オーガニックな暮らし:自然に生きる自然と生きる~体の水回りを整える~
皆様こんにちは。ベルヴィストSAEKOです。
「自分の身体は自分で守る」セルフメディケーションの観点からライフスタイルをシンプルに考える方法をお伝えしていきます。
ベルビオマルシェコラムをお読みいただきありがとうございます。
前回に続き自然に過ごすちょっとしたコツを身体の機能と一緒にお届けしていきます。
今回はマンションの水道=血管・リンパ管、主にリンパ管リンパ液について
身体の水回りを整えて「流れ」を取り戻しましょう!
参照:前回のコラム
身体の水回り
身体をマンションに例えると血管・リンパ管は水道にあたります。
その役割は各家庭に必要なお水を届けて汚いお水を排水すること。
血管には血液、リンパ管にはリンパ液が流れていますが、それぞれどう違うのでしょう?
【血液】
血液は体重の8%にあたり、体重60㎏の場合は約5Lもの血液が流れています。
はたらき
・身体中に酸素を運び二酸化炭素を回収する
・糖分、ミネラル、タンパク質などの栄養素を運ぶ
・身体の温度調整を行う
血液成分
・赤血球―ヘモグロビンを含む血球成分。体中に酸素を送り届けて二酸化炭素を肺に持帰る。
・白血球―侵入してきた細菌やウイルスなどを取り込んで食べる。
・血小板―傷ついたところに集まり出血を抑える
・血漿―各種タンパク質を含んだ液体。栄養の運搬、免疫、止血などマルチに働く。
引用元:日本血液製剤協会『血液について』
【リンパ液】
血管から染み出た血漿やタンパク質を含む薄黄色の液体。身体の場所によって染み出す成分や割合が変わってくる。
はたらき
・血管で回収しきれなかった水分や老廃物の回収
・全身のパトロール
引用元:武田薬品工業株式会社|リンパ腫のお話
この2つは循環器という内臓の種類に分類されていて、その名の通り体の中をぐるぐると循環しています。
【循環器の構造】
血管は心臓のドクンッ!というポンプでスタートして、血液を全身に運びます。
リンパ管は帰りだけ。つまり、抹消から中枢(端から中心)にリンパ液が流れているのみ。
そのため、血管にある心臓ポンプがリンパ管にはありません。
どうやって戻ってくるのか?
血管の心臓ポンプに依存しています。
心臓のドクンッ!!というポンプで全身を巡って戻ってくる血液の勢いに便乗してリンパ液も戻ってくる仕組み。
なので、血圧が低かったり、年齢を重ねて心臓の力が弱まると自然とむくみが出てきます。
また、運動によってもリンパ液は戻る事ができます。
「ふくらはぎは第二の心臓」「足裏は第二の心臓」という言葉を聞いた事はありませんか?
これは、筋肉運動によってポンプの無いリンパ管を動かしてリンパ液を上へ上へ流しやすくする。という意味なのです。
さて、血管にはポンプがあって、リンパ管にはポンプがない。
これでなぜ身体はむくむのか?理解していただけてかと思います。
むくむのはリンパ節のせい?
むくみの原因はリンパ管のつくりにも関係しています。
リンパ管には所々にリンパ節という”たまり場”があります。
下の図を見ると入り口はいくつもあるのに出口が一つしかありません。
わざと溜まりやすくなっている…これがむくみの原因でもあります。
しかし!このリンパ節、とっても重要な仕事をしてくれています。
引用元:オノオンコロジー
このたまり場の役割はリンパ液を溜めて内臓に入れたくない異物(細菌やウイルス)をやっつけること。リンパ節には免疫細胞が集まっていて外からやってくる異物を血液循環に入れないように戦います。
風邪などで節々が痛くなったり熱くなったりした経験がある方は多いと思います。
これはまさにリンパ液中のリンパ球達が細菌やウイルスをやっつけている真っ最中!
リンパ節は言わば関所の様な役割を果たしていると言えますね。
悪いヤツはここから先へは通さない!!
日々私達の身体を守ってくれる頼もしい機能です。
この様にリンパ管とリンパ液の仕組みは身体を守る、免疫の役割も果たしています。
全身をパトロールして要らないモノ危険なモノを回収してくれるリンパ液
効率的に流す=むくまない様にする事が免疫、美容、健康には欠かせません。
むくみはマンションの水道が詰まっている状態
汚いお水が溜まりっぱなし…
では、どうしたらいいのでしょう?
流れをつくる
先ほどもお伝えした通り、リンパ管には単独のポンプ機能はありません。
・血流に促される
・筋肉運動
この2つがポンプの代わりになっています。
では、血流に勢いをつけたらいいの?運動すればいいの?という事になりますが、もっと手軽にできる方法が「さする」
スリスリとさするだけです。
それだけ?と思いますよね。
毛細リンパ管は皮膚のすぐ下を通っていてさする程度の圧力で流れていく事がわかっています。
本流の太いリンパ管には届きませんが、流れを作る事が大事。
プラスのケアとして{血行促進、鬱滞除去}作用のある精油を入れたマッサージジェルやオイルもとても有効!
精油は分子量が小さいため(分子量350以下)毛細血管に吸収され持っている作用を存分に発揮してくれます!
経皮吸収には500ダルトンルールという皮膚科学ではとってもポピュラーなるルールがあるのですが、それはまた今度。
たださするだけでもOK
精油プラスで相乗効果UP↑
オススメ精油
・サイプレス:ヒノキ科の精油でむくみには必ず使うむくみのスペシャリスト
・ゼラニウム:体の水分を調整してくれる作用を持ちエイジング効果も期待できる
・マジョラム:作用は比較的緩やかだけどリラックス作用もあるマルチプレイヤー
もっと詳しく!という方はこちら
さするタイミングは?
・お仕事中気がついた時に(お洋服の上からでもOKです)
・運動やストレッチの前後
・身体を洗いながら
・お風呂上がりの保湿ついで
いかがでしたでしょうか?
驚くほど精密にできている私達の身体
身体の中身を知る事で日々頑張ってくれているのね♡労ってあげなくちゃ。と思っていただけたら嬉しいです♪
最後までお付き合いいただきありがとうございました。