Organic Column

こころとからだの声を聞いていますか?漢方(東洋医学)の視点から考える「養生」

日本人のために作られた東洋医学:漢方の「養生」の視点から

皆様、こんにちは。京都で季節の養生と自然ぐすりデイリーケアスクール&サロン Camomille Matricaire<カモミーユマトリケール>を主宰しているベルヴィストのMikakoです。今日は、漢方(東洋医学)の養生の視点から、心と身体の声を聞くことからはじめましょう!というお話をさせていただきます。

まず「養生」とは、簡単に言えば普段の生活を気に留める、できるだけ病気にならないように気をつけることです。そして、「漢方」は西洋医学が日本に伝来したときにそれを「蘭方」と呼んだのに対して作られた言葉で、日本人の体質や体調、日本の風土などから考えられた日本人のためのもので日本で生まれた東洋医学です。

また、私たち人間の身体は自然界の一部です。
例えば日本には美しい四季があるように、私たちの心と身体にも四季での変化が日々起こっています。
つまり自然界のリズムに沿った生活を送ることが健康を保つ重要なキーとなるわけです。

心と身体のメッセージとは?細胞や臓器による「おしゃべり」

皆さまは、心や身体の声に耳を傾けたことはありますか?
体調を崩したときなどに、のどが痛いな…なんでかな?
ここ最近睡眠不足が続いたからかな?
不調になった時には体調について考えたりはしますが、普段から気にしたりすることってあんまりないのではないでしょうか?
最近疲れてるな?とは思いながらも自分のことはついつい後回しになってはいませんか?

自然の中で生かされている私たちにとって、自然の原理を理解し、心と身体からのメッセージに耳を傾けることはとても大切です。そして、自分に合った養生法をゆっくり見つけて楽しく取り入れ普段の習慣にしていくことが健康につながる第一歩なのです。

でも、心と身体からのメッセージなんて、どうやって聞いたらいいの?
習慣にするって難しい
って思ってしまいがち。

でもこの二つの疑問は、なんと毎日私たちの身体の中で行われているんですよ。
 
それはどういうことかというと、私たち人間は、細胞の塊でできていますよね?
その細胞は約60兆個と言われていますが、お母さんのおなかにいたこの一つの受精卵を基に、細胞はどんどん増えていき、なんと増えていく時に、母と子供は子宮の中で会話をしているんです!
「大きくなりなさい」「大きくなりたい」とお互いの細胞からのメッセージ物質を出し合い、赤ちゃんは大きくなって、肺や腎臓などの複雑な臓器を作っていくんです。
生まれてきた後も、身体の中では作られた臓器から様々なメッセージ物質を出して私たちの細胞は健康な体を作っていくんです。
そのメッセージ物質は、私たちの身体の働きや病気の発生など、健康を保つために命の根幹に関わる大切な役割を果たしていることが研究などで明らかになってきています。
このことを思うと臓器や細胞同士のにぎやかなおしゃべり、いわゆる「声」の発信源は身体の臓器であり、心身の整いには身体の臓器の整いが大切だということだと思いませんか?

各臓器が働きやすい時間「子午流注」という考え方

東洋医学では、「臓器」と「時間」には密接な関係があり、臓器は1日中働いていますが、特に集中して働く時間帯があり、臓器がシフトを組んでグッと集中して働く時間帯を分担し合っているという考え方があります。

この「臓器」と「時間」の関係は「子午流注(しごるちゅう)」といって、1日24時間の各臓器が活発に働く時間のリズムを表したものです。
簡単に言えば、養生をするための1日の時間割のようなものです。いつもこの時間になると調子が悪いとか、ここが痛くなるなど思い当たることがありませんか?あれば、その時間帯のところに書いてある臓器が原因の場合や、相対する時間帯の臓器が原因の可能性もあります。
またその時間帯の臓器は、元気に働く時間であったり、休ませる時間であったりします。
この時間割は身体からのメッセージと同じで、このメッセージに耳を傾けることで日々の養生につながるのです。

今日から自分の力でできること。病気を未然に防ぐための「食養生」

ここ数年、私たちの生きる現代では未知のウイルスの出現で今まで当たり前だったことが制限される時代になりました。
このような時代に、病気から自分を守るために私たちに必要なことは何でしょうか?
それは、医療を過信することなく自分で自分の身体を上手に管理し、できるだけ病気にならないよう未然に防ぎ、健康を保つ知識を持つこと、
そして病気になってから考えるのではなく、そうならないように予防(養生)することが大切なのです。
そして、養生の中でも一番取り入れやすく、毎日続けやすいのが「食養生」です。
食養生の一つ「薬膳」は、漢方の理論に基づき、体質や体調、症状、季節などを考慮して食薬を選び、レシピを作るオーダーメイドの養生法です。
特に薬膳茶は、毎日の習慣として続けやすいので、日々の養生にぴったりです。

次回は、この「子午流注」のそれぞれの時刻に合わせた養生について詳しくお話していこうと思います。
あなたがドキッ!っとするような内容や、なるほど!そういうことか!となる内容や、これ私の事言われてる!と思い当たる事がきっとあるはずです。

どうぞお楽しみに!

Mikako

ベルヴィスト歴8年
季節の養生と自然ぐすりデイリーケアスクール&サロン
Camomille Matricaire<カモミーユマトリケール>】主宰
・国際オートクチュールライフ協会認定講師
・HSAハンドメイド石けん協会認定ジュニアソーパー
・アロマフランス・アニマルクレイテラピスト
・一般社団法人クレイ・トラスト・リンク協会クレイソムリエ
・一般社団法人薬膳コンシェルジュ協会
・薬膳茶エバンジェリスト
・JSFA認定講師 日本ソイフラワー協会
・JGSハーブコーディネーター

ベルヴィスト紹介ページ


 
Belle Bio Marche´オリジナルフードやドリンクは、無農薬や無化学肥料にこだわった自然栽培を営む農家さんが作った野菜や果物からできています。

Jus Yuzu Miel for Inner Beauty

Jus Yuzu Miel for Inner Beauty(ジュス ユズ ミエール フォー インナー ビューティー)

自然栽培の柚子と、薬剤処理を施さずに採取された純粋蜂蜜のみ使用。砂糖や保存料は一切使用していません。
柚子の香りと蜂蜜のまろやかな甘み。しつこくないので、飽きずにずっと楽しめます。

商品詳細

関連記事一覧