Organic Column

春の養生と五臓 薬膳 オーガニックフード

春の養生と五臓の話~身体が整う春の薬膳料理~

春の訪れ

日に日に春らしい陽気になってきましたね。
今年の立春は2月3日でした。立春を過ぎる頃から東風が吹いて山々が青くなり、木々は芽吹いて緑を増してきます。冬に固まっていた身体も、春の暖かさで体内の陽気が生長し、身体も緩んできます。
春分(今年は3月20日)には昼と夜の長さが同じになりますね。その頃には桜が開花し始めたり、雀が巣作りを始めたりします.

さて、では身体の中ではどんな変化が起こってくるでしょうか。季節が変われば身体の中もそれに合わせて変化してきます。

春は「肝」

春の養生と五臓 薬膳 オーガニックフード

寒い冬から春を迎えて暖かくなってくると、五臓の中では、肝(かん)の気が盛んになってきます。
「肝」と言っても肝臓だけを指す意味ではなく、肝臓も含めた肝に属するものと考えます。
例えば、「目」「胆」「筋」「怒」「爪」など。
一見バラバラに見えますが、この全ては繋がっています。全て繋がっている、、というのは自分の身体ですから当たり前ですが、同じグループくらいに考えたら分かりやすいかもしれません。

中医学では季節によって自然界の変化とともに体内への影響があり、五臓六腑への影響も考えます。
そしてこれらの不調があった時は、関連したグループのところに注目したりします。
先ず、肝(かん)と胆(たん)は表裏の関係にあります。肝は血を貯蔵していて、その精血から胆汁が作られます。

肝は「血海」(けっかい)といわれ、肝血が満たされていれば精神も安定し、気もスムーズに巡り、臓腑の働きも良くなると言われます。
そして血を貯蔵するとともに、血量の調整もしています。調整が滞ると、目の不調や筋の不調、爪の不調などが起こります。
肝気は伸びやかで上向きですから、上手に発散させてあげる事が大事ですが、気がどんどん上がると興奮状態になり「怒」の感情が出てきます。適度な怒りは肝気の上昇を助けますが、怒り過ぎるのは肝を傷めます。

春の養生と適した食材

養生としては、朝は早起きして、度量を大きく持って楽観的に過ごすと良いです。
ゆったり、のんびり、リラックス。という感じです。

春はどのような食材が良いでしょうか。
ひとつめは温性で香りがあるもの。例えば、ネギ、生姜、三つ葉、茗荷、パクチー。これらは発汗作用もあり、体内の陽気を体表へ発散させる働きがあります。

それから酸味のある食べ物は肝に入りやすいので春に良いとされています。しかし酸味は収斂作用もある為、冷え症の人や虚弱体質の人は控えましょう。

もし、春の陽気でのぼせや目の充血、興奮状態にあるならば、身体を覚ましてあげるために清熱作用のある白菜、トマト、セロリ、きゅうり、せり、豆腐などを食べましょう。

血が不足していたら血を補う食材を使います。補血の食材は、ほうれん草、人参、イカ、ホタテ、葡萄などです。

「肝」と相剋関係にある「脾」を養ってあげる事も大事です。脾の働きを健やかにさせる食べ物は、ご飯や芋類、きのこなどです。
これらは気も補いますので、元気がない時にもおすすめです。

季節と五臓の関係

春に関係する「肝」について書きましたが、他の季節はどうでしょう。
夏は「心」、秋は「肺」、冬は「腎」が関係が深く、それぞれの季節に関連する場所を養生すると良いとされています。

そしてその季節の養生が上手くいって身体が整っていれば、その次の季節は快適に過ごせると言います。

それぞれの生活スタイルもあり、日常的にこのような事を考えながら過ごすのは難しいかもしれないですが、不調が起こった時にちょっとだけ思い出して、自分のペースで無理なく季節に合った養生を心がけてみてはいかがでしょう。

ベルビオマルシェからのご提案 ── 補血とポリフェノール

記事の中で「補血の食材」としてぶどうをご紹介しましたが、同じベリー系の植物として注目されているのがカシス(クロスグリ)です。

カシスは深みのある紫色の小さな果実で、ブルーベリーの約4倍ともいわれるアントシアニンをはじめ、複数のポリフェノールを豊富に含んでいます。薬膳の視点では、「肝」と深く関わる「目」のケアにポリフェノールが注目されており、春の養生として血を補い、肝の機能をサポートする食材として自然にお取り入れいただけます。

また、腸内の有益菌を選択的に育てるプレバイオティクス的な働きも研究されており、腸と肝のつながりという現代的な視点からも興味深い植物です。

ViBERi フリーズドライ カシスパウダー 有機JAS認定
50g(10gx5pacs)

カシス(クロスグリ)を丸ごと粉末に。アントシアニンを豊富に含み、ポリフェノールを手軽に摂れる一品です。ヨーグルト・スムージー・オートミールにひとさじ混ぜるだけ。補血食材として春の食卓に取り入れてみてください。

商品詳細

カシスと体臭ケア──内側からのアプローチ

実は、カシスパウダーをご紹介している別のコラムでは、「体の内側から香りをととのえる」という視点でもお伝えしています。食べたものが体臭に影響するという話は、薬膳における「食と身体のつながり」とも重なります。

興味のある方は、こちらもあわせてどうぞ。

▶《Belle Bio Column》体臭の科学、インナーケア/スキンケアで予防する「匂い」


NAHO

【おうち薬膳スタジオユンヌ】主宰
デザインや食に関わる仕事を経て、国際薬膳師・調理師の資格を取得。 薬膳のお弁当販売や、難しい中医学や薬膳をわかりやすく伝える活動をしている。
2児の母。

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※ 本コラムは情報提供・教育目的で作成されています。特定の疾患の診断・治療を目的とするものではありません。健康に関するご不安は医療専門家にご相談ください。

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