初めまして。ベルヴィストのToshikoです。私は、音＝振動を使った音響振動療法「マナーズサウンド」セラピーを行っています。音は、植物と同様に古来から続いている伝承療法です。

私とマナーズサウンドの出会いは、2005年に遡ります。知人から仕事絡みで紹介を受けたのが最初の出会いでした。その後2006年の夏、原因不明の体調不良になり1日の半分を寝ているような状態が続きました。
原因不明と言いますのも、当時の私の生活はしっかり睡眠は取れていて、特にストレスを感じる環境ではなかったのにも関わらず、本当にある日突然、喉元の痛みから始まり、症状は全身の倦怠感へと続き・・・
色々病院を廻りましたが、対処方法不明と言われ、そんな状態が2ヶ月程続いていた中で、マナーズサウンドの1回の施術で元気になったのです。
それは驚きと感動でした。

月日は流れ2019年、父が腎盂癌ステージⅣと診断されました。転移もあり、右側はほぼ癌の状態。
すぐにマナーズサウンドを学んで父に施術をしたい。と講座を受けました。音のセラピーと言うと、人は聞く耳を持たないことが多いのですが、父は今も元気に庭いじりをしています。

さて、これから皆さまへ深遠なる音の世界と、私たちの身体から発する音＝振動を使った「マナーズサウンド」をご紹介したいと思います。

音＝振動によって、それぞれの細胞を整える

聖書には「始めに言葉ありき」とあります。これは、音がカタチを創り出すことを述べており、この宇宙は、音＝振動で成り立っているともいえるのです。
そして、すべてが音であるならば、音により老化や病気などの不調を「元に戻す」原理も見えてくるのです。

マナーズサウンドの生みの親であるドクター・サー・ピーター・ガイ・マナーズ博士は、全てのものが振動して、音・ハーモニーを奏でているという観点に立ち、半世紀以上にわたる研究で、私たちの身体の細胞が健康な時に発信している音（振動）を分析、解明し、その音を身体に聞かせることによって、細胞が共鳴し、健康な状態へと戻ることを発見。その原理を応用して作られた音のことを「マナーズサウンド」と呼んでいます。
マナーズサウンドは、私たちの体の各細胞が出している基本振動です。

具体的には、胃の細胞が正しく振動しているときの音を、疾患を持つ胃に聞かせて共鳴させれば、胃が本来の働きを取り戻していくというセラピーです。

肉体だけでなく、エネルギー体を含めたホリスティックなセラピー

私たちの生命体は、細胞から臓器、筋肉、骨格、血液、リンパ液、ホルモンなど全ての体の構成物質も、常に振動しているエネルギー体です。
人体は、あたかもオーケストラの各楽器が奏でる音が全体として調和し、一つの美しい旋律を奏でるように、それぞれが特有の音＝振動を発信しながら全体の調和を保ち、協力し合って活動しています。

また、マナーズ理論では、人間を肉体だけの物体と捉えず、エネルギー・テンプレート説をとり、
人間の真の健康は、肉体、感情、精神の3体のバランスが取れた状態で機能していることと考えます。
そして、セラピーでは、肉体、感情、精神（エネルギー体）の三体のエネルギーフィールドの本来の振動性の回復・安定・均衡を目指すホリスティックケアを行います。

超音波や低周波といった私たちの耳では聞こえない周波数の振動（音）は、健康や美容の分野で広く活用されています。対して、マナーズサウンドは、私たちの耳で聞こえる音＝可聴域の音です。
超音波や低周波は、使用時間に制限が設けられ、過度に使用すると身体に負担が掛かってしまいますが、マナーズサウンドは人の耳で聞こえる可聴域の音なので、安全であることが特徴です。

今、世の中は、治療から未病予防へ、西洋医学だけでなく様々な自然療法も含め選択及び統合し、自己の自然治癒力を高めようとする人が少しずつ増えてきていることは大変喜ばしく、このコラムも皆さんの美と健康の選択の一助になることを願っています。
尚、日本においてマナーズサウンドは、医療目的、医学的な診断ではなく、またそれに代わるものではありません。

次回は、音・音楽によるヒーリングの歴史をご紹介していきます。

【マナーズ博士について】
英国の医学博士 サー・ピーター・ガイ・マナーズ博士、オックスフォード大学、ソルボンヌ大学、ハイデルベルグ大学卒業。英国とドイツにてオステオパシー（整骨学）と電磁医療で学位を得る。1993年に国連から、ダグ・ハマーショルド最優秀賞を受賞。人類貢献したということで「サー」の称号を授与される。