こんにちは。ベルヴィストNanaeです。
今回のコラムは、私がカリーナエッセンシャルカレッジでアロマテラピーに触れて、講師として活動をさせていただく中で、感じたことを綴ってみたいと思います。 　
　
私がこの世界に飛び込む前は、自然が好き、お花が好き、香りが好き～！な人とは完全にかけ離れていました。
子どもの自己肯定感についての記事を書いておきながら、私のそれは、非常に低いものでした。
白か黒かしかなくて、正解を見つけたくて、、、「ザ、余白の無い人」(笑)

自己肯定感も低く、予想外のことに対応しづらかった過去から・・・

別人に変身したわけではないので、この要素は今でも持っています。でも、精油＝天然１００％の香りに囲まれることが私の日常になった今、自分の変化に驚きを隠せないのです。　
自分や自分の周囲に、予測外の出来事が起きると、すぐにイライラし、悶々とし、気分を切り替えることが難しかったです。
　
しかし、これは何かを学ぶチャンス到来！と、転化させることができるようになりました。さらに、イライラし悶々とした自分の感情が、何であるのか、自分はどうしたいのか、感情に向き合い、自分らしさを認められるようになってきました。
自分が決めて行動したことも、他人からの評価や、どう思われているのかが、とても気になり、その都度人に合わせていました。自分の軸が簡単にブレていました。価値観はこれ！と決めつけていたのですが、人は変化する、環境も変わる、価値観は変化してよい、という流動性を受け入れられた時、逆に自分の軸が定まってきたのです。
　
自分軸を持つことは、変化しないことではなく、変化を受け入れることだったのですね。
　
問題が起きた時、目先の対処に追われると、利益優先または自分の感情優先にしてしまいがちです。
しかし、全体を俯瞰してみると、過去から未来につながる流れの、たった一瞬の今に過ぎず、瞬間だけに固執する必要はないということに気づきます。それよりも過去から培ってきた信頼を大切にしたり、未来へつなげる努力をする、そういう風に行動が変化していきます。

その場から動くことができない植物が身につけた様々な能力、その恩恵をいただく

天然１００％のエッセンシャルオイルを日常使いに。
そうすると、アロマテラピーが香りの概念を超えて、思考が変化し、人生が変わります。
　
なぜこんなことが起こるのでしょうか。
植物には一次代謝産物と二次代謝産物というものがあります。 一次代謝産物というのは、植物が生きていくために必須な、糖・有機酸・アミノ酸などを言います。それ以外の多様な構造を持つ物質のことを二次代謝産物と言います。アロマテラピーで私たちが受け取っている植物の恩恵は、この二次代謝産物が主なものです。

例えば、植物はその場から移動できませんよね。
そこで外敵への防御である物質を自ら作り出します。
それがエッセンシャルオイルの「抗菌・抗ウイルス・抗真菌」という作用に繋がります。
子孫を残すために花粉を運んでもらうために、昆虫の誘引にかかわる物質を放出する植物には、「催淫」の作用があります。
過酷な環境（温度、乾燥、紫外線など）に耐えうるためのストレス防御因子は「神経バランス調整、神経強壮、抗不安、抗うつ、リラックス、幸福感など」に、繊細な花びらをしなやかに柔らかく保つための物質は「皮膚軟化作用、瘢痕形成など」に。
　
このように、植物は自らの命を守り、その環境で生き抜き、次世代の命のバトンを繋ごうとしています。
こうした作用ー香りを嗅ぐと鼻から芳香分子が入り、自律神経やホルモンや免疫に関わる脳へとーダイレクトに働きかけるのです。
　
私は特に、ネロリ、パチュリ、ジャスミン、ローズウッドに心身ともに救われていると思っています。
「香りの概念を変えた」と私がアロマテラピーをご紹介するのは、このような体感があるからです。

オーガニックなエッセンシャルオイルのある暮らしがもたらした、ライフスタイルや思考の変化

どんな時もその環境から逃げず。
生き残る工夫をし。
揺らがない軸となる茎や幹をつくり。
自分らしい素敵な花を咲かせ。
未来へ命をつなぐ。
　
植物の生き方そのものなのです。
　
アロマテラピーをツールとして、植物を知り戯れることで、植物の生き方そのものを人は取り入れることができるんですね。
これを書いている今日も、朝からイライラスイッチを自分で押しそうになったのですが（笑）、エッセンシャルオイルの香りが私に「心の余白」をもたらしてくれました～。

これまでの自分自身も受け止めながら、新たな自分自身の変化にもワクワクできる。
植物が教えてくれる、もたらしてくれる様々なミラクルを日々感じながら、生徒様へお伝えする日々です。