オーガニックな暮らし:自然に生きる自然と生きる。~呼吸のスイッチで切り替え上手~
皆様こんにちは。ベルヴィストSAEKOです。
「自分の身体は自分で守る」セルフメディケーションの観点からライフスタイルをシンプルに考える方法をお伝えしていきます。
ベルビオマルシェコラムをお読みいただきありがとうございます。
今回は私が普段から心がけている心も身体も自然に自然と過ごすためのちょっとしたコツをお届けします。
身体も心もバランスが大事。上がり過ぎず下がり過ぎずフラットな状態が保てる様にしていきたいですね。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
自分の身体を知る
健康や美容に関する沢山の情報が飛び交う今、自分の身体にとって「何が自然で心地よいのか」を知ることは、理想の自分への近道だと思っています。 先ずは身体の中身を知ること。そんなに難しいことではなくて、大まかな動きを知っておくと便利です。
オススメの本 『トリセツ・カラダ』著者:海堂 尊 著/ヨシタケシンスケ 絵
身体には骨、筋肉、神経、血管(リンパ管)があり、内臓が詰まっていますよね。 身体をマンションに例えてみましょう。 骨組み=骨 コンクリート=筋肉 電気=神経 水道=血管・リンパ管 そして各お部屋が臓器、住んでいる人間は細胞だと思うと… どうでしょうか? どれもとても重要で、何となく一つ一つの仕組みがわかると思います。
電気=神経
神経はマンションの電気 電気がつかなくなればお部屋の中はぐちゃぐちゃ、逆に付けっぱなしも電気を消耗してしまいますよね。
電気=神経はタイミング良くつけたり消したりできると身体がとっても楽ちんになります。
神経にはたくさんの種類がありますが、私が日常生活で一番意識しているのが自律神経。
自律神経が私たちの身体に与える影響はとっても大きいので、ここを知っておくとちょっとした不調に対処できます。
自律神経には、交感神経と副交感神経があるのはご存知の方も多いと思います。
では、それぞれがどんな働きをしているのでしょうか。
交感神経・・・身体を戦闘モードにする神経
さぁいくぞ!と言う時の為の神経で、呼吸がしやすいように気管を広げ、お腹が空かないように胃腸の動きを鈍らせ、筋肉に血液が行くように心拍数を上げます。
副交感神経・・身体をお休みモードにする神経
身体を休めエネルギーを養う為の神経で、胃腸の動きを活性化させ、呼吸もゆっくり、心拍数を下げて内臓を休めます。
高橋医院「自律神経の病気」より参照
https://hatchobori.jp/blog/5625
この自律神経のスイッチがうまく切り替わらないと、小さな不調がでてきます。
胸焼けや胃痛、便秘、不眠や日中の眠気など無視しようと思えばできてしまうものばかり。
不調が続くなぁ…となってから病院にかかると既に「病気」なんて事も少なくありません。
最近では「自律神経失調症」という名前も聞くようになってきました。
○○○症や○○シンドロームは病名ではなく、はっきりとした原因がわかっていなかったり、様々な要因があるので病名がつけられない、ということなんだそう。
お薬は、出ている症状を緩和させる物、もちろん必要な手段です。
しかし、根本的な解決にはならないので、不調を繰り返し、最後には、こういう体質なんだよねーと諦めてしまう事もあるのではないでしょうか。
自律神経失調症は様々な要因が重なって出てきてしまう身体からのお疲れサインということかもしれません。
出てくる症状は人それぞれ、だからこそ普段から整えておく必要がありそうです。
では、どうしたら自律神経の切り替え上手になれるのでしょう?
スイッチは呼吸
自律神経は基本的に私たちの意思に関係なくとても精密にコントロールされています。
ですが、唯一私たちの意思で自律神経をコントロールできるスイッチが呼吸です。
また、呼吸をすることで体内の血液の循環をスムーズにし、ホメオスタシスが維持されます。
ホメオスタシス?
ホメオスタシス=生体恒常性
体の中を常に一定に保つためのシステムで、[内分泌系][免疫系][自律神経系]の3つによって保たれています。
ストレスなどでホメオスタシスが崩れてしまうと、風邪をひきやすい、疲れやすい、むくみなどなんとなく調子が悪い「不定愁訴」状態になってしまいます。
最近の研究では、ホメオスタシスの崩れはガンや生活習慣病につながる可能性もある、という指摘も出てきているようです。
細胞内の酸素濃度を上げることで癌の治療に応用する研究もあることから、ホメオスタシスを保つうえでも呼吸は大事な役割を果たしているといえます。
今回はすぐにできる2つの方法をご紹介します。
寝る前や気持ちを落ち着けたい時に試してみてくださいね。
① 4-7-8呼吸法
呼吸を整えて副交感神経のスイッチをON
寝付きが悪い時やお腹の調子が悪い時におすすめです。
私は寝る前やトイレでやっています。
4つ数えながら鼻から大きく吸う
7つ数えながら息を止める
8つで大きく口からはく
自然な呼吸で行いましょう。
秒数はあくまでも目安です、心地よい呼吸ができることが大事。
Point
吸う時に肺に空気を沢山入れて、背中の筋肉が大きく広がるように意識してみてください。
森の中や草原をイメージするとそれだけでもリラックスできますよ。
② 自律訓練法
1932年にドイツの精神医学者J・H・シュルツ教授が始めた一種の自己催眠法です。
※持病がある(特に血圧が高い低い)体調が悪い時は控えてください。
⦁ 静かでゆっくりリラックスできる場所に寝るまたは座ります。
ベルトやネクタイ、時計など締め付けるものは外しておきます。
また、お手洗いも済ませておくといいですよ。
寝る
軽く目を閉じる
足は肩幅くらいに開く
脇も軽く開く 手のひらは上向きでも下向きでもOK
座る
↓こちらはNG例
椅子の奥までしっかりと腰掛ける
腰をそらさないように注意
足の裏はしっかりと床につける
⦁ 目を閉じて「気持ちが落ち着いている」と数回心の中で唱える
ゆっくりと呼吸を続けながら次のように唱えていきます。
「手足が重たい」「手足が温かい」「心臓が静かに打っている」
「楽に呼吸している」「お腹が温かい」「額が心地よく涼しい」
3分~5分程度を目安に行い、できなくても終わりにしましょう。
私は夜寝る時にやると、大体心臓のところで落ちています。
⦁ 消去動作
終わってもすぐに立ち上がったり起き上がったりしないようにしましょう。
下の動作をしてからゆっくりと動き出します。
両手を強く握ったり、開いたりする
両手を組んで大きく伸びをする
首や肩をよく回す
Point
静かな湖に身体が浮いているのを想像しながらやってみてください。
身体を解放していく感覚です。
プロに身をゆだねる 慢性的に疲れていたり、普段から呼吸が浅い方はプロの手を借りてみるのはいかがでしょうか。
自律神経のバランスを整えるには、
ゆったりとしたリズムのアロママッサージやリフレクソロジー
大きな動作のストレッチがメインのタイ古式マッサージがおすすめです。
ちなみに、セラピスト選びの参考にしていただきたいのも「呼吸」
上手な施術者さんはトリートメント中の呼吸が深いんです。
リラックスした状態でトリートメントをするので程よい圧がかかり、施術者自身にも負担が少なく長時間でも疲れません。
是非参考にしてみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
すぐに生活に取り入れられる方法をご紹介しました。
自律神経をコントロールして、身体も心も健やかに軽やかに過ごせますように。
次回はマンションの水道=血管・リンパ管についてお話できればと思います♪
最後までお読みいただきありがとうございました。