医療と日常のあいだにある、健康のかたちーセルフメディケーションという選択
皆さんこんにちは。いつもベルビオマルシェに訪れていただき、ありがとうございます。
ベルビオマルシェでは、ご自宅で可能なセルフケア/セルフメディケーションの大切さを継続してお伝えしています。その中の一つのツールとしてご提案しているのが、Karina Esseintial College(カリーナ・エッセンシャルカレッジ)やGreen Medicine(グリーン・メディスン)で実践するエッセンシャルオイルと特別なデリバリー作用を持つイオン還元水を利用した「植物薬理応用学」です。
これまでは一般の方にも馴染みの深い「アロマテラピー」というキーワードを用いて、実践方法をお伝えして来ていたのですが、私たちが利用しているのは<アロマ>だけではないよね。ということや、「アロマテラピー」という言葉は<香りでの癒し>という印象が強く、本来私たちが伝えていきたいことがぼんやりしてしまうという事で、これからは「植物薬理応用学」という言葉でお伝えしていくこととなりました。
これから関係するホームページなども少しずつ刷新していきますので、楽しみにお待ちいただけたらと思います。
医療と日常の間で、私たちができること
さて、この「植物薬理応用学」を10年以上に渡ってお伝えしてきていたKarina Essential College(カリーナ)の歩みは、平坦なものではなく、様々な困難とチャレンジの中でその歴史を繋いできました。
その継続の力の源は「カリーナを必要としてくださる方々」でした。
植物の薬理を学びながら、ご自身でセルフケアをしていく中で、気になっていた症状が改善していく、心に影を落とすような症状が少しずつ改善していくと気持ちも明るくなるので、生活全体が生き生きと整っていく。不調が快調に変化していく皆さんの喜びの声が、この10年以上の基盤と推進力となっています。
そして数年前より、実際のクリニックや訪問看護の現場に「カリーナ・スタイル」を導入したいというお声を多くいただき、現在ではいくつかの施設で既に試験的な導入が進んでいます。
そんな中、今年1月にカリーナのコアチームが、海外での導入などの準備もありハンガリーへ滞在していたのですが、そこには大きなヒントがありました。
それは医療制度の違いによる、国民のセルフケアへの意識の高さです。
日本の医療制度とハンガリーとを比較しながら、ご紹介したいと思います。
制度が変わると、行動も変わる。医療制度の違いが生む、健康への考え方
日本の医療制度の特徴
― 世界でも稀に見る優れた仕組みと、その裏側
メリット(構造的な強み)
1. 国民皆保険による高い公平性
・すべての国民が医療にアクセス可能
・所得に関わらず一定の医療が受けられる
→社会インフラとして非常に完成度が高い
2. 圧倒的なアクセスのしやすさ
・予約なしでも受診可能なケースが多い
・専門医にも比較的すぐかかれる
→ “いつでも医療に頼れる安心感”がある
3. 医療費負担の軽さ
・自己負担は原則3割(年齢・条件によりさらに軽減)
・高額療養費制度により上限がある
→ 経済的リスクがコントロールされている
4. 高い医療水準と長寿社会の実現
・世界トップクラスの平均寿命
・医療技術・設備の水準も高い
→結果として“治療の質”が非常に高い国

デメリット(構造が生む課題)
1. 「不調=すぐ病院」という依存構造
・軽い不調でもすぐ受診する習慣
・自分で整える意識が育ちにくい
→ “健康の主体”が医療側に偏りやすい
2. 予防・未病への意識の弱さ
・医療は「治療」が中心
・日常的なセルフケアは後回しになりがち
→“悪くなってから対処する構造”
3. 医療資源の過剰利用(社会コスト)
・軽症患者の受診増加
・医療現場の負担増(人手不足・疲弊)
→ 制度が良いほど、逆に歪みが生まれる
4. 自己管理能力の低下リスク
・「医者がなんとかしてくれる」という前提
・身体の変化に対する感度が下がる
→ “自分の身体を観察する力”が弱くなる可能性
日本の医療制度は、世界でも非常に優れた仕組みです。しかしその“優秀さ”ゆえに、私たちは無意識のうちに「健康を医療に委ねる」構造の中にいます。
その結果、軽度の不調でも医療にアクセスが集中してしまい、医療現場ではすでに人手不足や過剰負担といった課題が顕在化しています。
本来、医療を必要とする人に十分な時間や資源が行き届かない。そんな“歪み”が、少しずつ現実のものになり始めています。

では、もし医療へのアクセスがそれほど容易ではない環境に置かれたとき、人々はどのように自分の健康を守るのでしょうか。
その一つの答えが、ハンガリーに見られる「日常の中で自分の身体を整える」という文化です。
ハンガリーの医療制度の特徴
― セルフケア文化を支える背景
メリット(構造的な強み)
1. 予防・セルフケア意識の高さ
・医療アクセスに制限があるため、日常的に健康管理を行う習慣がある
・軽度の不調はまず自分で整えるという前提
→ “健康は自分で守るもの”という文化が根付いている
2. 自然療法・伝統医療の活用
・ハーブ療法、温泉療法(バルネオセラピー)が広く浸透
・医療と自然療法が分断されていない
→ 日常と医療のあいだに多様な選択肢がある

3. 医療資源の適正利用
・本当に必要なケースで医療が使われる傾向
・医療機関の役割が比較的明確
→ “医療は重症時・専門領域”という位置づけ
4. 家庭内ケアの知識継承
・家庭レベルで健康管理の知識が共有されている
・親から子へとセルフケアの知恵が伝えられる
→ “生活の中に医療的知識がある”状態
デメリット(構造的な課題)
1. 医療アクセスの制限
・待ち時間が長い
・地域や分野によっては医療の質・アクセスに差がある
→ 必要な医療にすぐ届かないケースがある
2. 公的医療の質のばらつき
・公的医療は設備や人材面で課題がある場合も
・私的医療との格差が存在
→ “受けられる医療の質に差が出る”構造
3. 個人負担の増加(私的医療)
・より良い医療を求める場合、自己負担が高くなる
・経済力による選択差が生じる
→医療が“選択可能なサービス”になる側面
4. 自己判断リスク
・セルフケアに頼りすぎることで、受診のタイミングが遅れる可能性
・専門的判断が必要なケースの見極めが課題
→ “自分で判断する責任”が伴う
ハンガリーでは、医療は「いつでも頼れるもの」ではなく、「本当に必要なときに使うもの」として位置づけられています。そのため日常の中で、自分の身体を整えるという意識が自然と育まれてきました。
実際にチームが視察の中で訪れた薬局では、症状ごとにブレンドされた様々な種類のハーブティーが販売され、自然療法・補完医療の専門家が、ハーブ、栄養、生活改善などを組み合わせて指導してくれるそうで、ひっきりなしにお客様の往来があったとのこと。
日本ではハーブは嗜好品・健康食品というイメージで医療と切り離されていますが、ハンガリーでは医療と家庭のグラデーションの中に、ハーブなどを用いた植物療法がきちんと根付いていて、セルフケア/セルフメディケーションとして植物の薬理薬効を身体に取り入れる知恵が存在していることが現代の日本との大きな違いだと感じました。


ハンガリーから購入してきた、様々なハーブティーを好みでブレンドしていただきました。日本で一般に販売されているハーブティーよりも、たっぷり入れているからなのか?すごく香りも豊かで美味しくて、飲んだ後は全身がポカポカに!
これはどちらの仕組みが良い・悪いという単純な話ではなく、重要なのは、医療と日常のあいだに私たち自身が主体的に関われる領域があるということに気づくことだと考えています。
日々の生活の中で、自分の身体の変化に目を向け、整える力を少しずつ取り戻していくこと。それが、これからの時代においてより重要になっていくと感じています。
私たちはこれまで10年以上にわたり、薬のもとにもなっている植物の持つ薬理作用に着目し、それを無理なく日常に取り入れる方法を探求してきました。
特別なことではなく、日常の延長として続けられること。そして、必要なときには医療とつながること。
そのバランスの中で成り立つセルフメディケーションこそ、これからの時代に求められる一つのかたちではないかと考えています。

これからも私たちは、この考え方と実践を、より多くの方に届けていけるよう、真摯に向き合い続けていきたいと思います。興味のある方はぜひ、これからの活動もご覧いただけたらと思います。お問合せなどもお待ちしています。
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